大阪相続税申告相談室
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相続税申告に関するご相談
2025年10月01日
相続税対策として養子縁組は有効でしょうか。(大阪)
相続税対策として養子縁組を行うといいと聞きました。メリットとデメリットについて教えてください。
相続税対策としての養子縁組のメリットとデメリットについてご紹介します。
相続税には基礎控除額が設けられており、その額は法定相続人の数が関係します。法定相続人が増えると基礎控除額が上がることになるため、結果として節税につながることがあります。このようなことから、相続税対策として養子縁組を検討される方もいらっしゃいますが、相続税対策を目的とした養子縁組は、税務署から否認されるリスクもあるため、慎重な対応が求められます。
【養子縁組のメリット】
相続税の基礎控除額の計算式は「3,000万円+600万×法定相続人の数」となっており、法定相続人が1人増えると基礎控除額が600万円分増えます。また、死亡保険金や死亡退職金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)も、相続税の基礎控除額同様に法定相続人の人数が影響します。
このように相続人が1人増えるごとに、相続税の基礎控除額や非課税枠に影響することになるため、養子縁組をすることで相続税の基礎控除額や非課税枠を増やすことができる可能性があるというのは大きなメリットです。ただし、相続税対策を目的とした養子縁組は否認されるリスクがあるため、相続税対策としての養子縁組を検討されている方は、専門家に相談しながら進めるようにしましょう。
【養子縁組のデメリット】
相続人が増えるということは、遺産分割協議に参加する人数も増えることになります。話し合いがまとまらなくなる可能性も高くなり、他の相続人とのトラブルに発展しかねません。
大阪相続税申告相談室では、相続税申告のお手伝いだけでなく、生前対策に関するご相談も承っております。大阪ならびに大阪近郊の皆様からのお問い合わせを、心よりお待ち申し上げております。